人工知能はセキュリティの夢を見るか? 「セキュリティ関係者のためのAIハンドブック」が公開されました
前回の記事で触れたとおり、この1年間、私はIPAが実施する「第5期中核人材育成プログラム」に参加していました。
その最終段階として、グループごとに設定した課題*1の解決に取り組む「卒業プロジェクト」があり、その一部は成果物を一般公開しています。
前回の記事でご紹介した「セキュリティエンジニアのための English Reading」もそのひとつです。
第5期は以前の期と比べても多くのプロジェクトが一般公開を目標に活動していました。すでに歴代最多の 7個のプロジェクトの成果物が IPA のサイトで公開されています。
(しかもこれで全部ではないようです。順次公開されるものと思われますので↓のリンクからご確認ください)
そのうち私の関わったプロジェクトのひとつである「セキュリティ関係者のためのAIハンドブック」が先日公開されました。
本日はこちらをご紹介します。
もはや「今さら聞けない」存在になりつつある AI・機械学習とセキュリティの関わりについて、一通り押さえることができる一冊になっていると自負しています。
ぜひご一読いただければ幸いです。
*1:課題を提起した人がリーダーとなってグループを統率しプロジェクトを推進します。課題は大まかに IT・OT セキュリティに関係していれば特に制限はなく (所属企業の意向に左右されることはあり得ますが)、自分たちで考えます。
「セキュリティエンジニアのための English Reading」が公開されました
Mandiant「破壊的攻撃から保護するための予防的準備とセキュリティ強化 」を読む
(2022/04/04 追記: 本記事で紹介しているホワイトペーパーは 3月 (正確な日付は不明ですがおそらく中旬) に日本語版が公開され、さらに使いやすくなりました。
本記事の公開当初は英語を筆者で訳していましたが、更新して公式の邦訳に合わせました。
当初の内容が気になる方は、Wayback Machine や Web 魚拓をご利用ください)
セキュリティのガイドラインやベストプラクティスと呼ばれるものは多数ありますが、内容が抽象的だったり大量すぎたりして、適用する組織側が具体的な実装法を考えなければならないことも多いです。
あるいは逆に、特定のベンダーの製品やサービスが前提とされるがために、その製品やサービスを導入していない (あるいはできない) 組織には使えなかったり、導入できるにしても相応のコストがかかるということもあります。
そこで、多くの組織で適用できて、追加の製品導入を前提とせず、それでいて効果のある対策群があったらいいなと思っていたのですが、良さそうなものを見つけたのでご紹介します。
Mandiant 社が今年 1月に公開したホワイトペーパー「破壊的攻撃から保護するための予防的準備とセキュリティ強化」(原題: Proactive Preparation and Hardening to Protect Against Destructive Attacks) です。
Mandiant 社による紹介
ホワイトペーパーの直接ダウンロード (PDF)
https://www.mandiant.jp/sites/default/files/2022-03/protect-against-destructive-attacks-v1-ja-JP.pdf
ホワイトペーパー (英語版) の直接ダウンロード (PDF)
https://www.mandiant.com/media/14506/download
SSCP 試験の攻略法を本気で考える
個人的な話で大変恐縮ですが、最近しなもんの周りではセキュリティ資格 "SSCP" 取得に向けた機運が高まっています。すぐ身バレしそうですね
私は昨年 SSCP 試験を受験し、合格しています。
その時書いた合格体験記はこちら。
あれから 1年経ったのですが、SSCP 試験に関する日本語の情報は相変わらず全然出てこないのが現状です。
その間に CISSP 試験にも合格し*1*2、両者を比較することで SSCP 試験についても考えが深まりました。
そこでもう一度 SSCP 試験についておさらいし、合格のための道筋の立て方を本気で考えてみようと思います。
受験や合格後の手続きの様子については上の合格体験記をご覧ください。
(過去記事の焼き直しとか言わない)
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